第3章

Claude Codeをはじめる

いよいよ実践です。インストールから初回起動、基本操作までを一歩ずつ進めます。この章を終えると、Claude Codeに仕事を頼める状態になります。

この章のレッスン
  1. Claude Codeとは何か
  2. インストールとセットアップ
  3. はじめての起動と対話
  4. スラッシュコマンドと基本操作
  5. ファイル操作を頼んでみる
  6. CLAUDE.md — プロジェクトの取扱説明書

3-1Claude Codeとは何か

Claude Codeは、ターミナル上で動くエージェント型のAI開発ツールです。あなたが日本語で指示を出すと、Claude Codeは次のようなことを自律的に行います。

安全のための仕組み

「AIが勝手にPCを操作するのは怖い」と感じるかもしれません。Claude Codeには安全弁があります。ファイルの変更やコマンド実行の前にはあなたに許可を求めてくるのが基本動作です。何をしようとしているか表示されるので、内容を見て「許可する/しない」を選べます。

ターミナル版とデスクトップ版

Claude Codeはターミナルで使うのが基本形ですが、現在はデスクトップアプリ版(Claude Desktopの「Cowork」機能など)もあり、黒い画面なしでも似た体験ができます。このコースでは応用が利くターミナル版を軸に説明します。

💡 ここだけ押さえる ・Claude Code = ターミナルで動くエージェント型AI開発ツール
・読む・書く・実行する・直す、を自律的に行う
・重要な操作の前には必ず許可を求めてくる

3-2インストールとセットアップ

事前に必要なもの

インストール(公式インストーラー)

現在はネイティブインストーラーが公式推奨です。Node.jsなどの事前準備は不要で、コマンド1行で入ります。

macOS の場合(ターミナルで実行)
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Windows の場合(PowerShellで実行)
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

インストール後、ターミナルを開き直して次を実行し、バージョン番号が表示されれば成功です。

確認コマンド
claude --version

初回ログイン

初めてclaudeコマンドを実行すると、ブラウザが開いてログイン画面が表示されます。Claudeのアカウントでログインすれば認証完了。以降は自動でつながります。

⚠️ つまずきポイント ・「claudeコマンドが見つからない」→ ターミナルを一度閉じて開き直す
・インストール方法は更新されることがあります。うまくいかない場合は公式ドキュメント(code.claude.com/docs)の最新手順を確認してください。
・古い記事にある「npmでインストール」は現在非推奨です。

3-3はじめての起動と対話

起動の基本手順

Claude Codeは「今いるフォルダ」を作業場所とみなします。だから起動前のフォルダ移動が大切です。

起動の流れ
# 1. プロジェクト用フォルダを作る(初回のみ)
mkdir my-first-app

# 2. そのフォルダに移動する
cd my-first-app

# 3. Claude Codeを起動する
claude

起動すると入力欄が現れます。ここに普通の日本語で話しかけるだけです。

最初の対話をしてみよう

はじめてのプロンプト(コピーして使えます)
はじめまして。私はプログラミング未経験です。
このフォルダに、ブラウザで開くと「Hello, World!」と
大きく表示されるHTMLファイルを1つ作ってください。
作ったら、開き方も教えてください。

Claude Codeがファイル作成の許可を求めてくるので、内容を確認して許可します。完成したらフォルダの中にindex.htmlができているはず。ダブルクリックで開けば、あなたの「最初の成果物」がブラウザに表示されます。

🖐 やってみよう 上のプロンプトを実際に試したら、続けて「背景を好きな色に変えて」「文字を中央に配置して」など追加注文をしてみましょう。会話を重ねて作り込んでいく感覚がClaude Code上達の第一歩です。

3-4スラッシュコマンドと基本操作

Claude Codeでは「/」から始まるスラッシュコマンドで各種操作ができます。まずはこの5つを覚えれば十分です。

コマンド働き使う場面
/helpヘルプ表示操作に迷ったとき
/initCLAUDE.mdを自動生成プロジェクト開始時(次々レッスンで解説)
/clear会話履歴をリセット別の作業に切り替えるとき
/compact会話履歴を要約して圧縮長い作業で動きが鈍くなったとき
/cost利用量の確認使いすぎが気になるとき

知っておくと便利な操作

💡 ここだけ押さえる ・「/」で始まるコマンドで操作。まずは /help /init /clear /compact /cost
・困ったらEscで停止、/clearでリセット
・コマンドは全部覚えなくていい。Claude本人に「○○するコマンドは?」と聞けば教えてくれる

3-5ファイル操作を頼んでみる

Claude Codeは開発以外の日常的なファイル作業も得意です。練習を兼ねて、身近なタスクを頼んでみましょう。

頼めることの例

例1:ファイル整理
このフォルダにある画像ファイルを「images」という
新しいフォルダを作ってまとめて移動してください。
例2:中身の調査
このフォルダの構成を調べて、それぞれのファイルが
何をしているものか初心者向けに説明してください。
例3:一括変換
このフォルダのテキストファイルすべてについて、
「旧社名」という文字を「新社名」に置き換えてください。
実行前に、対象になるファイルの一覧を見せてください。

安全に頼むコツ

🖐 やってみよう 練習用のフォルダを作り、適当なテキストファイルを数個入れて、例1〜3のどれかを試してみましょう。「AIがファイルを操作する」感覚に慣れるのが目的です。

3-6CLAUDE.md — プロジェクトの取扱説明書

Claude Codeには重要な約束事があります。プロジェクトフォルダにCLAUDE.mdというファイルがあると、Claude Codeは起動時に必ずそれを読み、書かれた指示に従います。つまり「毎回最初に読んでもらえる申し送りメモ」です。

何を書くのか

CLAUDE.md の例
# このプロジェクトについて
家計簿Webアプリ「うちの家計簿」を開発中。
作者はプログラミング未経験の初心者。

# Claudeへのお願い
- 説明は専門用語を避けて、初心者向けにやさしく
- ファイルを変更する前に、何をするか日本語で説明して
- 1つの作業が終わるごとに、動作確認の方法を教えて

# 技術構成
- HTML / CSS / JavaScript のみ(フレームワーク不使用)

/init で自動生成できる

ゼロから書かなくても、Claude Code内で/initを実行すれば、プロジェクトの中身を分析してCLAUDE.mdの下書きを自動で作ってくれます。それに「初心者向けにやさしく説明して」などの自分ルールを書き足すのがおすすめです。

💡 ここだけ押さえる ・CLAUDE.md = 毎回必ず読まれる申し送りメモ
・「初心者向けに説明して」と書いておくと、以降ずっとやさしいモードになる
・/init で下書きを自動生成 → 自分ルールを書き足す

📝 第3章 理解度チェック

全問正解できたら次の章へ進みましょう。