Claude Codeをはじめる
いよいよ実践です。インストールから初回起動、基本操作までを一歩ずつ進めます。この章を終えると、Claude Codeに仕事を頼める状態になります。
3-1Claude Codeとは何か
Claude Codeは、ターミナル上で動くエージェント型のAI開発ツールです。あなたが日本語で指示を出すと、Claude Codeは次のようなことを自律的に行います。
- プロジェクト内のファイルを読んで理解する
- 新しいファイルを作る・既存のファイルを書き換える
- コマンドを実行する(あなたの許可を取りながら)
- エラーが出たら原因を調べて自分で直す
安全のための仕組み
「AIが勝手にPCを操作するのは怖い」と感じるかもしれません。Claude Codeには安全弁があります。ファイルの変更やコマンド実行の前にはあなたに許可を求めてくるのが基本動作です。何をしようとしているか表示されるので、内容を見て「許可する/しない」を選べます。
ターミナル版とデスクトップ版
Claude Codeはターミナルで使うのが基本形ですが、現在はデスクトップアプリ版(Claude Desktopの「Cowork」機能など)もあり、黒い画面なしでも似た体験ができます。このコースでは応用が利くターミナル版を軸に説明します。
・読む・書く・実行する・直す、を自律的に行う
・重要な操作の前には必ず許可を求めてくる
3-2インストールとセットアップ
事前に必要なもの
- Claudeのアカウント(Proプラン以上)
- PC:Windows 10以降 / macOS 13以降
インストール(公式インストーラー)
現在はネイティブインストーラーが公式推奨です。Node.jsなどの事前準備は不要で、コマンド1行で入ります。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
インストール後、ターミナルを開き直して次を実行し、バージョン番号が表示されれば成功です。
claude --version
初回ログイン
初めてclaudeコマンドを実行すると、ブラウザが開いてログイン画面が表示されます。Claudeのアカウントでログインすれば認証完了。以降は自動でつながります。
・インストール方法は更新されることがあります。うまくいかない場合は公式ドキュメント(code.claude.com/docs)の最新手順を確認してください。
・古い記事にある「npmでインストール」は現在非推奨です。
3-3はじめての起動と対話
起動の基本手順
Claude Codeは「今いるフォルダ」を作業場所とみなします。だから起動前のフォルダ移動が大切です。
# 1. プロジェクト用フォルダを作る(初回のみ) mkdir my-first-app # 2. そのフォルダに移動する cd my-first-app # 3. Claude Codeを起動する claude
起動すると入力欄が現れます。ここに普通の日本語で話しかけるだけです。
最初の対話をしてみよう
はじめまして。私はプログラミング未経験です。 このフォルダに、ブラウザで開くと「Hello, World!」と 大きく表示されるHTMLファイルを1つ作ってください。 作ったら、開き方も教えてください。
Claude Codeがファイル作成の許可を求めてくるので、内容を確認して許可します。完成したらフォルダの中にindex.htmlができているはず。ダブルクリックで開けば、あなたの「最初の成果物」がブラウザに表示されます。
3-4スラッシュコマンドと基本操作
Claude Codeでは「/」から始まるスラッシュコマンドで各種操作ができます。まずはこの5つを覚えれば十分です。
| コマンド | 働き | 使う場面 |
|---|---|---|
/help | ヘルプ表示 | 操作に迷ったとき |
/init | CLAUDE.mdを自動生成 | プロジェクト開始時(次々レッスンで解説) |
/clear | 会話履歴をリセット | 別の作業に切り替えるとき |
/compact | 会話履歴を要約して圧縮 | 長い作業で動きが鈍くなったとき |
/cost | 利用量の確認 | 使いすぎが気になるとき |
知っておくと便利な操作
- Escキー — Claudeの作業を途中で止める(暴走したと感じたら遠慮なく)
- Shift+Enter — 入力中の改行(Enterだけだと送信される)
- 終了 —
/exitまたは Ctrl+C を2回
・困ったらEscで停止、/clearでリセット
・コマンドは全部覚えなくていい。Claude本人に「○○するコマンドは?」と聞けば教えてくれる
3-5ファイル操作を頼んでみる
Claude Codeは開発以外の日常的なファイル作業も得意です。練習を兼ねて、身近なタスクを頼んでみましょう。
頼めることの例
このフォルダにある画像ファイルを「images」という 新しいフォルダを作ってまとめて移動してください。
このフォルダの構成を調べて、それぞれのファイルが 何をしているものか初心者向けに説明してください。
このフォルダのテキストファイルすべてについて、 「旧社名」という文字を「新社名」に置き換えてください。 実行前に、対象になるファイルの一覧を見せてください。
安全に頼むコツ
- 「実行前に一覧を見せて」のように、確認ステップを指示に含める
- 大事なファイルはコピー(バックアップ)を取ってから試す
- 削除系の作業は特に慎重に。許可を求められたら内容をよく読む
3-6CLAUDE.md — プロジェクトの取扱説明書
Claude Codeには重要な約束事があります。プロジェクトフォルダにCLAUDE.mdというファイルがあると、Claude Codeは起動時に必ずそれを読み、書かれた指示に従います。つまり「毎回最初に読んでもらえる申し送りメモ」です。
何を書くのか
# このプロジェクトについて 家計簿Webアプリ「うちの家計簿」を開発中。 作者はプログラミング未経験の初心者。 # Claudeへのお願い - 説明は専門用語を避けて、初心者向けにやさしく - ファイルを変更する前に、何をするか日本語で説明して - 1つの作業が終わるごとに、動作確認の方法を教えて # 技術構成 - HTML / CSS / JavaScript のみ(フレームワーク不使用)
/init で自動生成できる
ゼロから書かなくても、Claude Code内で/initを実行すれば、プロジェクトの中身を分析してCLAUDE.mdの下書きを自動で作ってくれます。それに「初心者向けにやさしく説明して」などの自分ルールを書き足すのがおすすめです。
・「初心者向けに説明して」と書いておくと、以降ずっとやさしいモードになる
・/init で下書きを自動生成 → 自分ルールを書き足す
📝 第3章 理解度チェック
全問正解できたら次の章へ進みましょう。